車両の横に書かれているカタカナは何を表している?【クハ・サハってどういう意味?】

鉄道に乗っていると、側面や車内の壁に「クモハ」や「モハ」って見たことありませんか?

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サンライズ号の4号車か11号車

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カシオペア号の3号車、ダイニングカー

 こんな感じのやつですね。写真の例が珍しい部類ですが笑

 このカタカナって何の意味があるか気にしたことってありますか?多分ほとんどの方は気にすることはないと思います。今回はこのカタカナについて説明したいと思います。

 

0.そもそも

 早速ですが「クモハ」というカタカナは見たことある方も多いかもしれません。実はこれは「クモ」と「ハ」で分かれるのです。「クモ」はその車両の種類を「ハ」はその車両の等級を表しているのです。私たちが日常でよく見るカタカナについての説明はこれで終わりです。しかし、特徴的な設備がついている車両もあります。例えば寝台車とか食堂車。こういった設備を持っている車両は等級の後ろに付きます。上の写真でも挙げた「サロハネ」これは「サ」「ロ」「ハ」「ネ」に分解でき、「ネ」が設備を表します。それでは詳しく見ていきましょう。

1.種類

 まず、1文字目ないし2文字目のカタカナはその車両の種類を表します。次のようなものがあります。

 制御車 

モ 電動車

サ 付随車

キ 気動車(すべてセット) 

 「」の由来は諸説ありますが、くっ付く車両から来たというものがあります。簡単に言うと運転台がある車両、先頭車です。「」はモーターのある車両。「」は差し込むということから来ているようです。簡単に言うと何にもついていない箱のようなものです。普段私たちがよく乗るのは電車ですのでこの三つが使われます。例えば「クモ」なら運転台とモーターがついているという意味です。

」は気動車、電気でなはくエンジンで動く車両のことです。気動車は基本的に運転台とエンジンがセットで付いていることが前提です。中にはエンジンが付いていない車両がありますが、それは「キサハ」と言います。

1-2.客車・貨車

 次の説明に行く前に少し付け足します。普段私たちが乗っているのは電車ないしは気動車です。しかし日本には客車と貨車というものがあります。これは何なのかというと自走できない「箱」です。機関車で引っ張られないと動きません。分かりやすいのはSLの後ろに繋がっている客車や、貨物列車の貨物の部分です。こういった車両にもカタカナが与えられています。車両の重さによって割り振られるのです。このカタカナは1文字目にきます

 客車の場合は、コホナオスマカです。コが22.5t未満、一文字ずれると5tずつ増え、カは47.5t以上を表します。貨車の場合はムラサキです。

 例を挙げると、上の写真の「マシE26」です。客車なので「クモハ」などは付かずに重さを表す「マ」が一文字目に来ます。

 なぜ重さを示さなければならないのかというと多分、機関車で引っ張ってもらう際に引っ張られる側の客車や貨車の重さを簡単に知る必要があるのだと思います。

 

2.等級

 種類について表した文字の次は等級を表します。

イ 旧一等車

ロ 旧二等車(現グリーン車)

ハ 旧三等車(現普通車)

  このようになっています。「イ」は旧一等車のことであり定義上は現在存在しないことになっています。しかし、JR九州のクルーズトレイン「ななつ星」で復活しました。「イネ」です。ネについては後ほど説明します。ですので普段私たちがよく目にするのは「ハ」だと思います。グリーン車(これは首都圏の2階建てグリーン車にも当てはまる)には「ロ」の表記が見られます。

3.設備 

 普段私たちが乗るような列車は等級までで終わりのものが多いと思いますが、その文字よりもさらに続けてカタカナで書かれている場合、それは設備を表します。

ネ 寝台車 

例)ハネはB寝台、ロネはA寝台、イネはななつ星の車両

シ 食堂車 

例)カシオペアの「マシE26」やサフィール踊り子の「サシE261」など

ユ 郵便車

※郵便物を運ぶ車両

ニ 荷物車

※荷物室がある車両

ヤ 職用車 

例)イーストiやカシオペア号の電源車など

フ 緩急車 

※ブレーキがかけられる客車(車掌設備のある客車)、例としてカシオペア号の両端の車両

ル 配給車 

※車両の部品などを配送する車両

テ 展望車 

例)トワイライトエクスプレス瑞風の「キイテ87-1」 

エ 救援車

※災害や事故時に現場に出動するために応急処置道具などが積まれている車両

ヌ 暖房車

ヘ 病客車

ラ ラウンジカー トワイライトエクスプレス瑞風の5号車「キラ86-1」のみ

 

4.まとめ

 いかがでしたでしょうか。このカタカナが分かって何になるのか、といったらそこまで意味はないと思います(笑)。しかし、例えば「」、これは付随車のことですが、モーターがついていないということは静かだということです。サンライズ号は寝台特急なのでなるべく音を静かにするためにモーター車は7両中2両しかありません。一つはノビノビ座席の車両、もう一つはソロの車両です。逆に言うと2両はモーター車が必要だった。しかし、モーターのついた車両はおのずと床下にスペースがなくなる、そこをソロにしたという考えもできます。

 カタカナは今紹介した以外にもたくさんあります。しかし普段目にしないですし難しいので割愛します。また285系とかE657系とかそういった数字にも規則があります。もし今後紹介する機会があれば紹介したいです。